提訴「めちゃくちゃ」メガソーラー業者に知事
和歌山市北部で大規模太陽光発電施設(メガソーラー)建設計画を進める事業者の一つが、開発許可審査を不当に放棄されたとして、和歌山県と和歌山市を提訴したことが明らかになり、仁坂吉伸知事は27日の定例会見で「自分の都合で早く審査をしろというのはめちゃくちゃな話。堂々と争わなくてはならない」と強い口調で語った。
県の審査については「こちらは太陽光条例の中できちんと審査している。住民の懸念があれば専門家が判断し、行政の方でも条例に審査の詳細が書いてある。住民の理解を得られる改訂計画を出してくれたら開発も進められるのに、固定価格買取制度(FIT)で優遇したからこういうことになったのでは」と述べた。
また、一部事業者が事業の廃止を県に通知したことについては「取り下げるのは自由。こちらも全てのメガソーラー計画に反対しているわけではない。ルールや問題をクリアした人がビジネスをすればよい」と話した。