心も体も温まる「ココア梅酒」
前号では、これからの季節に楽しめる温かいカクテルとしてホットティー梅酒と紅茶に含まれるポリフェノールによる健康への効果について取り上げた。今週も健康への効果が期待される「ココア梅酒」を紹介したい。
ココア梅酒は、ココアと梅酒を混ぜ合わせたもの。まず、コーヒーカップやマグカップなど耐熱の器を用意し、あらかじめお湯を注ぎ温めておく。続いて梅酒を別の耐熱容器などを使い電子レンジで軽く温める。温めておいたコーヒーカップの湯を捨て、そこへ温めた梅酒を入れ、さらにお湯と混ぜる。いわゆる梅酒のお湯割りだ。梅酒とお湯の比率は、梅酒2:お湯1くらい。このとき、150㍉㍑程度の分量であれば、そこへココアパウダーを大さじ一杯ほど入れ、よくかき混ぜる。
ココアの種類に注意いただきたい。市販されているココアには「調整ココア」という砂糖や粉乳を混ぜ合わせたものがある。ミルクココアなどがそうだ。できれば、ココアの含有量が多いココアパウダーを選びたい。梅酒と混ぜ合わせた際、粉乳が玉になって固まることがあるからだ。
ココア梅酒の味はというと、まず、ココアらしいカカオマスの風味が広がる。さらに心地よい梅酒の甘さを感じ、ツンと来る梅の風味が残るといったところ。どうしても味が薄めになってしまうので、ココアの風味を楽しみたい方は、ココアの量を増やしていただきたい。
健康のために期待される効果として、梅酒のクエン酸は免疫力を高め、ココアに含まれるリグニンという食物繊維は腸の動きを整える作用があるという。リラックスしたいとき、梅酒とココアの組み合わせで、心も体も、ほっこり温まってみては。
(次田尚弘/和歌山市)