参院幹事長に世耕氏、二階氏続投 自民人事
自民党総裁の安倍晋三首相は11日、党役員人事と内閣改造を行い、第4次安倍第2次改造内閣を発足させた。和歌山県関係議員では、二階俊博氏(80)=衆院和歌山3区=が幹事長に留任し、世耕弘成氏(56)=参院和歌山選挙区=が経済産業大臣から参院幹事長に就任。石田真敏氏(67)=衆院和歌山2区=は総務大臣を退任した。
党役員人事は同日午前に行われ、安倍総裁の指名を受け、二階氏の再任は臨時総務会で全会一致で承認された。その他の四役は、岸田文雄政務調査会長が再任、鈴木俊一総務会長、下村博文選挙対策委員長が新たに就任した。
二階氏は2016年8月の内閣改造と同時に行われた党役員人事で幹事長に就任。高齢などを理由に今回は交代論もあったが、続投が決まり、連続在任期間は過去最長の3年1カ月に達している。
再任を受け二階氏は、政治の師である田中角栄元首相の言葉「政治はひとりの力ではできない」を挙げ、「多くの皆さまの意見に耳を傾け、党所属の国会議員や全国の党員・党友とともに、まさに『総力結集』でこの難局を乗り切る覚悟です」とのコメントを発表。党本部での記者会見では、「安定と挑戦を念頭に党運営を進めていきたい」とし、国民生活の安定のために政治の安定を図り、新たな挑戦を続けるとの決意を述べた。
安倍首相と同じ細田派に所属し、側近として12年12月の第2次安倍内閣発足以降、内閣の要職にあり続けてきた世耕氏は、党参院の実務を取り仕切る幹事長への就任となった。
参院執行部の人事は通例、参院議員会長が就任直後に行ってきたが、参院選後の7月に就任した関口昌一会長は、内閣改造・党役員人事に合わせて実施するとしていた。
世耕氏は官房副長官を経て、16年8月の第3次安倍第2次改造内閣から3年1カ月にわたり経済産業相を務め、ロシア経済分野協力担当相、国際博覧会担当相を兼務していた。
石田氏は昨年10月に発足した第4次安倍改造内閣で総務相に就任し、約1年間務めた。