“映える”夕日スポット 雑賀崎に展望広場
紀伊水道に沈む夕日のスポットとして知られる和歌山県和歌山市の雑賀崎灯台に、展望広場が整備され、インスタグラムなどSNSに〝映える〟新名所として注目されている。
市観光課によると、「観光に生かしてほしい」と、地域住民から灯台に隣接する土地約430平方㍍の寄付を受けた市が、ことし3月下旬から8月上旬に約2000万円をかけて整備した。
広場には、エンジ色と白色のグラデーションにデザインされたタイルが円形に敷き詰められ、夕日が海面に写り込んでいく様子をイメージしている。
円形の縁にはハート型の目印を三つ設置し、春分・秋分、夏至、冬至に夕日が沈む位置が分かる。周囲は芝生で、くつろげるベンチも設け、車いすで入れるようスロープも整備されている。
日没が近い時間帯になると県外ナンバーの車も連日訪れ、カップルや家族連れらが、夕日を眺めたり、夕日に照らされて長く伸びる影を写真に収めたりして楽しんでいる。
同課は「多くの人に夕日を見に来てもらい、SNSなどで発信してほしい」と話し、知名度のアップを期待している。
23日午後5時からはオープン記念セレモニーが行われる。当初は8月下旬に予定していたが、天候不良のため延期となっていた。
尾花正啓市長が出席し、土地提供者への感謝状の贈呈、記念撮影、雑賀崎に伝わる夕日を拝む風習の紹介などがある。セレモニー前の4時からは、地元住民が飲み物で来場者をもてなす。