組織の再編で発展へ 県広域生コン協同組合

和歌山県内7地区(橋本・伊都、紀北、中央、中紀、日高、紀南、大辺路)で運営する生コンクリート協同組合は、10月1日から「県広域生コンクリート協同組合」(海南市築地、丸山克也理事長)として組織を再編。組織の合理化により顧客へのサービス向上、他府県同業者との緊密な連携を図り、業界全体の発展を目指す。

再編の記念と関係者への感謝を込めた祝賀会が24日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、県出身の政治家や県内外の建設業界の関係者ら約600人が参加。「県広域協組」の発足を祝い、他府県との連携や業界の技術、品質の向上を図ることを誓った。

祝賀会のあいさつで丸山理事長(60)は再編の理由について、近畿地区で広域化の機運が高まっている点の他、約15年前から労働組合の名をかたる反社会的組織が県の業界に入り込み、事業の運営に支障をきたしていたことに言及。現在は完全に排除しており「再編による一本化で強靭(きょうじん)化を図り、反社会的組織の立ち入りを防ぐことが急務」と力を込めた。

また、県建設業協会の中井賢次会長(68)は建設業の動向を「依然として厳しい」とし「生コン業界の協力は大変ありがたい。今後もお互いを理解し合い、共に歩んでいきたい」と話した。

続いて自民党の世耕弘成参院幹事長がビデオで祝辞を寄せ、関係者ら約50人が壇上で盛大に鏡開き。杯を酌み交わしながら新たな門出を祝った。

あいさつする丸山理事長

あいさつする丸山理事長