ジュニア五輪で自己記録を 下津二中の2人
海南市立下津第二中学校陸上部の2年生女子2人が、11日に開幕する第50回ジュニアオリンピック陸上競技大会(神奈川県)に出場する。大会を直前に控えた練習で、100㍍走の成川咲菜(さな)さん(14)と800㍍走の谷所(たんじょ)翼さん(13)は、勝利のイメージを胸に一本の走りに全力を傾けている。
自己ベストの記録は、成川さんが12秒36、谷所さんが2分21秒68。それぞれ記録更新を目標に掲げ、1週間に5日の練習に汗を流している。トレーニングはスピードアップや持久力の強化など目的別に行い、仲の良い2人は声を掛け合いながら1年生に指示を出すなどして、明るく前向きに取り組んでいる。
成川さんが練習で気を付けているのは、走る時の腕の振り方。緊張して肩に力を入れ過ぎると腕が傾いてうまく走れず、タイムにも影響すると考えている。好きな音楽を歌うなどしてリラックスに努め、腕振りの練習も重ねている。
谷所さんは体幹と筋力不足が課題と考えており、自主トレーニングで強化。長丁場でも走りのフォームが乱れないように心掛けている。緊張のピークはいつも大会の2日前で、当日は落ち着いて迎えられるのがいつものパターンだが、今回も最高のコンディションを本番に合わせたいと願う。
勝利に向けては「自分が1番になったり、良い記録が出たりした時のフォームをイメージして寝ます」と笑顔の2人。成川さんは「12秒3を切ることを目標に決勝戦へ進みたいです」、谷所さんは「レベルの高い試合なので始めから飛ばし、2分10秒台で
走りたいです」と意気込んでいる。
同部顧問で保健体育科の西脇公孝教諭(29)は「成川さんは加速のうまさ、谷所さんは気持ちの強さが持ち味。大きな舞台でもその良さを発揮してほしい」と話している。
同大会は日本陸上競技連盟が主催し、川崎市中原の等々力陸上競技場で行われる。