オール上牧が優勝 本社杯ソフトボール大会

第10回わかやま新報杯ソフトボール大会(大会委員長=津村周本社代表取締役社長)は1日、和歌山県和歌山市有本のせせらぎ運動公園で準決勝と決勝が行われ、オール上牧(奈良)が香芝クラブ(同)との決勝を7―1で制し、参加26チームの頂点に立った。オール上牧は第4回大会以来2度目の優勝。MVPには優勝投手となった大坂間亮杜選手、敢闘選手には1番打者として香芝クラブをけん引した奥野博之内野手が選ばれた。

【決勝】

香芝クラブ 0 0 1 0 0 0 1
オール上牧 2 0 0 5 0 ×

和歌山ソフトボール愛好会が主催。本紙と和歌山市ソフトボール協会が後援。準決勝第1試合はオール上牧が4―0で古屋クラブを退け、第2試合では香芝クラブがクラブ尼崎(兵庫)を10―6で下した。

奈良勢同士の決勝は初回から試合が動いた。後攻のオール上牧は先頭の池上が死球で出塁。すかさず盗塁を決め2番・寺村の右前適時打で先制のホームを踏んだ。続く好機に4番の美濃が左翼へ犠飛を放ちさらに1点を追加。4回は「内角に来そうな気がしていた。人生で一番飛んだ」と振り返る池上が2死2塁から内寄りの球を捉え左翼へ2点本塁打。3番の藤川も「初球から思い切っていく」と右翼への本塁打で続き、この回5点を加えて突き放した。

投げては先発の大坂間が力強い直球にチェンジアップやライズボールを織り交ぜ、相手に付け入る隙を与えなかった。

香芝クラブは1回表、2死3塁の好機をつくるも無得点。3回はこの回から登板した南の制球難に付け込み無死満塁としたが、ここで再登板した大坂間の前に内野ゴロで1点を奪うのがやっとだった。準決勝から連投となった先発の新田は勢いのある直球を武器に粘り強い投球を見せたが、中盤に力尽きた。

オール上牧の吉崎祐一監督は「先取点を取りたかったので初回から積極的に盗塁を仕掛けた。打線が相手投手の高めの変化球を見極め甘い球をしっかり打ち返してくれた。大会を通じて投手がよく頑張り、打線もうまくつながった」と振り返り、藤川主将は「今まで投手に助けられてきたので今大会は打線が援護できて良かった。みんなで声を出し合い、楽しんでプレーできたことが優勝につながった」と笑顔。父親が前回優勝時のメンバーの池上は「当時はグラウンドで父の姿を見ていた。優勝できてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

閉会式では津村大会委員長から藤川主将に優勝旗が贈られた。

   優勝したオール上牧


優勝したオール上牧