石井・山元チーム優勝 エコノミクス甲子園和歌山
全国高校生金融経済クイズ選手権「第14回エコノミクス甲子園」の和歌山大会(紀陽銀行主催)が15日、和歌山県和歌山市本町の同行本店で開かれ、近畿大学付属和歌山高校1年の石井健太郎君(16)と山元悠嗣君(16)のチーム「ヤヨイガオカ」が優勝し、来年2月8、9日に開かれる全国大会への出場を決めた。
今回は近大付和歌山、智弁和歌山、桐蔭、向陽、田辺、初芝橋本の県内6校から12チーム(2人一組)24人が出場。和歌山大会は3回目で、過去2回を制した智弁勢の連覇を近大付が阻んだ。
筆記と早押しによる予選2ラウンドが行われ、成績上位の6チームが決勝ラウンドに進んだ。
決勝は「バブル崩壊に備えろ!リスクヘッジクイズ」。全チームが記入式で同時に回答し、正解すると3点、20点先取か10問終了時の最高得点チームが優勝という方式。正解チーム数が累積8に達すると「バブル崩壊」となり、それまでの得点は半分になる。ただし、「リスクヘッジ」を宣言して正解すると、得点半減が避けられる代わりに、正解で得られる点が1点になるなどの複雑なルールで競い合った。
「GDPはフローとストックのどちらか?(正解=フロー)」「事業者が従業員の給料から所得税を天引きすることを何というか?(正解=源泉徴収)」など、金融や経済に関する幅広い知識が問われた上、リスクヘッジをいつ宣言するか各チームが駆け引きを繰り広げ、最後は、予選6位通過だった「ヤヨイガオカ」が大逆転で優勝を果たした。
石井君は父が銀行員で金融や経済に興味があり、友人の山元君を誘って参加。2人は「決勝に残れると思っていなかったので、信じられないくらいうれしい」と喜び、全国大会に向けて「図書館にも通って、膨大な知識を身に付けて臨みたい」と意気込んだ。
松岡靖之頭取は、2人に賞状と全国大会への切符として航空券型パネルを贈呈。「和歌山大会優勝を自信に、県代表の誇りを持って、全国大会でも実力を発揮してほしい」と激励した。
全国大会には、47都道府県の地方大会を勝ち抜いたチームが集い、優勝チームには副賞として、ニューヨークへの研修旅行が贈られる。