新タンカー船進水 第三神栄丸が下津港に
和歌山県海南市下津町大崎の武田海運㈲(武田修代表取締役)は24日、新造したタンカー船「第三神栄(じんえい)丸」の進水式を下津港で行った。祝いに駆け付けた地域住民らは盛大な餅まきや菓子まきで盛り上がり、地元の繁栄を願った。
タンカー船はガソリンや灯油、軽油などを輸送し全長52㍍、幅9㍍、積載量は660㌔㌘。使用していた船が老朽化したことから海外へ売却し、新たに造った。
進水式で沖から大崎湾に進行した第三神栄丸は3度廻船し汽笛を鳴らして雄姿を見せ、下津港へ。船内で神事を執り行った後、船上から約100㌔㌘の餅まきが行われ、集まった住民らは競って集めていた。
50年以上にわたり海運業に携る武田代表取締役(69)は「大勢の人が集まり活気のある式ができて感謝したい」と話し、「安全に荷物を運んでしっかりと利益を出し、下津町の繁栄に貢献したい」と力を込めていた。
地域住民は「不景気な時代にもかかわらず新しい船が造られてうれしいです。昨今、少し寂しくなっている大崎を守っていってくれると思うと心強いです」と笑顔だった。