命を守る行動学ぶ むつみこども園で訓練

阪神淡路大震災から25年となった17日、和歌山県和歌山市砂山南のむつみこども園(栗林惠園長)で避難訓練と地震についての学習会が行われた。

同園では東日本大震災発生の日に合わせて津波避難訓練を行うなど、定期的に規模の大きな訓練を実施。25年の節目に子どもたちだけでなく、教職員の防災意識も高めようと、震度6以上を想定し、防災放送などを使わない、より実践的な訓練を行った。

訓練では各クラスで「地震だー!」という先生の声で園児が教室の中央に集まり、揺れが収まるまで体を丸めていた。

その後、防災ずきんやライフジャケットを着た園児は遊戯室に避難。紙芝居で防災ずきんの大切さを学び、簡易トイレや折り畳める貯水タンク、長期間保存ができるビスケットや乾パンなど園で保管している備蓄品について栗林顕副園長から話を聞いた。

はだしで卵の殻の上を歩き、ガラスの破片が散乱した道を避難する想定で危険性も体験。園児は「刺さったら血が出るかも」と心配しながらも殻の上を歩いた。

森結莉ちゃん(6)は「訓練は先生の話を聞いて避難した。殻を踏むのは痛かった」と話していた。

卵の殻の上を歩く園児

卵の殻の上を歩く園児