「和歌祭四百年」へのスタート 新たな取り組み和歌の浦で続々
先週の日曜日に和歌山市の和歌の浦で「和歌祭四百年式年大祭実行委員会並びに和歌祭四百年式年大祭奉賛会」の発足式が、和歌山の各界から幅広い方々が出席のもと開催され、私も参加させていただきました。
和歌祭は紀州藩祖の徳川頼宣が元和7年(1621年)に、父・徳川家康を東照大権現として、紀州東照宮の地にまつり、その翌年1622年から例大祭として始められました。趣向を凝らした絢爛豪華な風流な祭りは、その規模と内容の豊富さで、古くは「日本三大祭」「紀州の国中第一の大祭」と呼ばれ、諸国から多くの民衆が参加し、藩主らと楽しみを共有する祭りでありました。以来、今日まで戦争による中断など数々の困難な状況があったなか、現在まで伝統の芸技を受け継ぎ、和歌祭の存続と興隆のために日々ご尽力を賜っております和歌祭保存会並びに和歌祭実行委員会の皆さま方には、これまでのご労苦に深甚なる感謝の意を表します。
2017年4月28日、紀州和歌の浦の有形無形の文化財群を語るストーリー「絶景の宝庫 和歌の浦」が文化庁の日本遺産に認定されました。日本遺産は、2013年、東京オリンピック・パラリンピックの招致が決定してから「世界遺産があるなら、日本の素晴らしい文化や伝統を日本遺産として認定してはどうか」と提案し、2015年から制度がスタート、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけではなく、海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。
現在、和歌浦漁港では、日本遺産である片男波の干潟で養殖した牡蠣を使った料理を提供する「カキ小屋」が今月の土日限定でオープンしました。同じく片男波公園の万葉館では、日本画家の清水達三さんに学ぶ生徒が万葉集に詠まれた花や風景を日本画で表現した「万葉日本画展」が来月末まで開催されています。こういった新たな取り組みを和歌の浦で始めるなかで、再来年、令和4年に迎える和歌祭四百年を、これからは和歌山市、和歌山県のお祭りとして幅広い市民、県民の皆さまから応援し、共に参加していただけるお祭りにしていかねばならないと強く思いました。さらに、今年開かれる東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、日本遺産に認定された和歌山の5カ所を活かし、子どもたちや地域が一緒になって発信する取り組みを進めていきたいと思います。
この4月から小学校で全面実施される新しい学習指導要領では日本の文化を学ぶことを重視しており、そのなかで地元の「日本遺産」についての学習も充実されることになっています。
先月、開催致しました「公明党和歌山県本部新春年賀会」には大勢の皆さまがご参加くださり心より御礼申し上げます。年賀会に出席した山口那津男公明党代表からは、昨秋の自身のトルコ訪問時に実感した、1890年に起きた和歌山県串本町でのエルトゥールル号遭難事件などのエピソードから、和歌山が果たした親日の功績を話されました。
公明党和歌山県本部として、今年は、全議員が豪雨災害に備えて、県内河川の状況を総点検する取り組みを行っています。あくまでも住民目線で県民の皆さまのお役に立つ活動を進め、これからも「小さな声を聴く力」と「時代のニーズを捉え的確に政策に反映させる力」を存分に発揮し、一丸となって頑張ってまいります。