女性に寄り添えるよう 県警3人に研修修了証書
女性の視点で捜査手法を学ぶ女性捜査官の特別研修が修了し、20日に和歌山県和歌山市の県警本部で修了式が行われた。和歌山北署地域課の兵谷知美巡査長(28)、岩出署同課の東妻実咲巡査(21)、海南署同課の松本歩紗巡査(25)の3人に修了証書が渡された。
研修は、ストーカーやDV事件などに対し、女性の視点からの早期解決や被害者のケアにつなげようと2013年度から開始。本年度で7期目となる。
3人は11月から3カ月半にわたり法学の基礎研修や実務、捜査実務研修を受講してきた。今後はそれぞれの署に戻り、研修を生かして仕事に取り組む。
修了式では南恵一刑事部長が3人に修了証を手渡し「研修は終わったが、きょうからが捜査官としての始まり。自己研さんに励み、真摯に捜査に取り組んでほしい」と話した。
式の後、兵谷さんは「DVやストーカー被害に遭った女性を救う気持ちを持って、研修で得たことを生かしていきたい」、東妻さんは「女性に寄り添える捜査官の育成という趣旨をしっかり理解して、親身に寄り添える捜査官になりたい」、松本さんは「女性の視点を生かし、被害に遭った人が一日でも早く安心して生活できるように捜査し、柔軟に対応できるようにしたい」と意気込んだ。