突然学校生活が終わる 学校現場に混乱も
政府の臨時休校の要請を受けて、教育現場や保護者にも動揺や困惑が広がった。
和歌山県和歌山市に住む30代の女性中学校教諭は「発表が遅過ぎる。27日の夕方に休校について連絡を受けたが、現場が混乱するだけで、子どもたちへの連絡はきょう(28日)しかできない。せめて一日早ければ良かったのに」と話す。
「未履修の内容はどこでどういう方法で生徒に教えていくのか、学年末テストを来週以降に控えてる学校は成績の付け方をどうするのか対策が必要になるのでは」と困惑していた。
中3の子どもがいる市内の女性(41)は、「子どもは突然中学校生活が終わることに動揺している。高校受験を控えているのに…」と心配。また、高3と中3生の母親(44)は、「高校の卒業式中止の連絡があり、せめて中学校だけでもと思っていたが、それもかなわなかった」と残念がった。
小学6年生の子を持つ女性(42)は、「夜にニュースを見て驚いた。金曜の朝、もしかしたら最後のランドセル姿になるかもと写真を撮った」と複雑な思いを語った。
市内の幼稚園に子どもを通わせている主婦(32)は、「県内で感染者が出てから、家族で相談し登園を控えていた。来週からみんな休みになるので、少しほっとしています」と話した。
小学2年の子を持つ海南市の女性会社員(37)は、「学童保育は実施と聞いた。預け先があるのは助かるが、せっかく休校にするのに、学童に子どもが集まると意味がない気がする」と困惑の表情を浮かべた。