20代女性の感染確認 大阪のライブハウス利用

和歌山県は5日、県内在住の20代女性が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。女性は2月19日に集団感染が疑われている大阪市北区のライブハウス「Soap opera classics Umeda(ソープオペラクラシックスウメダ)」を訪れていた。仁坂吉伸知事は同日夜に県庁で記者会見し、「立ち寄り先を徹底的に調べる」と述べた。県内での感染確認は14人目となった。

県によると、女性は湯浅保健所管内在住で和歌山市内のコールセンターに勤務。祖母、母と暮らしており、ウイルス検査を実施中という。

女性は市内に住む友人とコンサートに参加。25日に37・2度の熱が出て翌日、自宅近くの医療機関を受診。風邪と診断された。せきや鼻汁、たんが出てきたため今月5日に別の医療機関の受診で肺炎像が確認され、ウイルス検査の結果陽性が判明した。現在病状は安定している。友人は検査の結果、陰性だった。

女性は発熱後、25、26、27、28日と3月4日に出勤。電車通勤でJR初島駅(有田市)から和歌山駅(和歌山市)までJRきのくに線を利用していた。車内ではマスクを着用していたという。

仁坂知事はコールセンターについて、「県が一生懸命誘致して来ていただいた会社。会社にとって災難だ」と述べ、「同じフロアに何人も同僚の方がいらっしゃる。早急に調べないといけない」と述べた。

また、同ライブハウスで19、23日に開かれたコンサート、都島区の「大阪京橋ライブハウスアーク」で15、16日に開かれたコンサートの参加者について「症状があろうとなかろうと県庁や保健所に連絡をください」と呼び掛けた。

記者会見する仁坂知事