隔離スペースを確保 新型コロナで県内港湾など
和歌山県議会予算特別委員会は2日目の11日、新型コロナウイルスなどの感染症に対する港湾、空港での水際対策について質疑があり、県は、県内に寄港する貨物船の乗員や南紀白浜空港の発着便利用者らに新型肺炎の感染が疑われる場合に備え、待機・隔離のためのスペースを確保していることなどを明らかにした。
長坂隆司議員(改新クラブ、和歌山市)の質問に松諭・県土整備部長が答えた。
答弁によると、貨物船は検疫が行われており、乗員に対しては作業時などの必要な場合を除いて下船を控えるよう求めている。白浜空港では、従業員全員にマスクの着用や手洗いを徹底し、ロビーなどに消毒液を設置している。現時点で国際チャーター便の運行予定はない。
県が誘致を推進してきたクルーズ船については、ダイヤモンド・プリンセス号での集団感染をはじめとする新型肺炎の感染拡大を受け、3月中に2回あった県内への寄港予定が取りやめとなり、当面は寄港の予定自体がなくなった。
今後、寄港がある場合には、サーモグラフィーカメラにより乗員乗客の体温確認を行うなどの対応をするとしている。