和歌山市10代女性感染 新型コロナ県内15人目

和歌山県は15日、和歌山市在住の10代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。12日に感染が確認された大阪府在住の20代女性の濃厚接触者で医療機関に入院しており、病状は安定しているという。県内で感染が確認されたのは15人目。

県や市によると、13日に大阪府から和歌山市保健所に対し20代女性の濃厚接触者として調査の依頼があり、14日にウイルス検査を実施したところ感染が確認されたという。女性は13日に37・2度の発熱と倦怠感が出ていた。

市によると、10代女性は5人家族で女性以外の4人はウイルス検査の結果、陰性が確認されている。今月7、8日に20代女性が約1時間ずつ10代女性の自宅を訪れていたという。

仁坂吉伸知事と尾花正啓市長は15日午後に県庁と市役所でそれぞれ記者会見し、仁坂知事は「さらに感染が広がっている感じはない」と強調。感染拡大を防ぐため、「日本人は勤勉でお勤めや約束があると無理しても出掛けて務めを果たそうとする。体調が悪いときはこういうご時世だから、用心をとって出掛けないようにしてほしい」と呼び掛けた。尾花市長は「家族の全ての方が陰性でほっとしている。クラスターにつながらないように全力で封じ込めに努めていく」と力を込めた。