地元で買って食べよう BUY LOCAL呼び掛け
「地元の物を買おう」「地元で地元の物を食べよう」「地元を愛そう」、そして「みんなで幸せな地元にしよう」――。そんなメッセージを掲げ、和歌山県和歌山市で飲食店を経営する奥畑公康さんらが、地元店舗での買い物や飲食を促す「BUY LOCAL(バイ・ローカル)」を浸透させようと呼び掛けを始めた。「新型コロナウイルスが収束した時、他府県に出掛けるのもいいが、まずは地元の経済を循環させ、地元の魅力を再発見してもらいたい」とメッセージを発信している。
飲食店にとって一年間の中で一番の繁忙期である3月、4月。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、歓送迎会の予約キャンセルなどを受け、飲食業界は厳しい状況が続いている。奥畑さんは「この業界だけではなくイベント関連、物販、建築など、地元和歌山のほぼ全ての産業が大きなダメージを受けている」と憂う。
そんな状況下で、地元の人に、地元で消費することの大切さについて考えてもらおうと、ポスターの作製を始めた。
和歌山の地形を描いた画像の上に、地元消費などを促す「BUY LOCAL EAT LOCAL LOVE LOCAL IT'S HAPPY」のメッセージをデザイン。明るい黄色が目を引く。
新型コロナウイルスによる経済や社会の苦境を乗り切るために、今必要なことは「地域内経済循環による地元経済の強靭化」といい、ポスターには、飲食業を中心とした地元事業者の他、市観光協会、和歌山県酒造組合連合会など、取り組みに共感した店舗や団体50以上の名前が並ぶ。
完成は4月中旬予定で、今後はポスターの掲示で意識の高揚や周知を図る「街中ポスター大作戦」を展開する。奥畑さんは「みんなで和歌山を盛り上げていきたい。ポスターを見た人が少しでも地元の物を買い、食べ、愛せれば、きっと和歌山はもっと強くなります」と話す。
今回のポスター作製のために、大小2サイズのメッセージロゴの版を作った。プリントショップ「WOODYS(ウッディーズ)」(同市本町)にTシャツやトートバッグなどを持ち込めば、ロゴ入りの商品を自由に作ることができる(有料)。「それぞれがメッセージを発信するアイテム作りに、このロゴをどんどん使ってもらいたい」と奥畑さん。ポスターへの名前掲載希望など、取り組みについてはメールで。