県立学校19日まで休校 東牟婁4校は再開へ

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため一斉休校となっている和歌山県立学校について、県教育委員会は10日、東牟婁地域の4校を除き19日まで臨時休校を延長することとした。

県内で感染拡大のペースが弱まっていないこと、緊急事態宣言区域となっている大阪府との往来の可能性を見極めるための措置。東牟婁地域については、陽性患者が発生しておらず、教職員の勤務方法を精査し、生徒らの経過を確認した上で学校再開を決めた。東牟婁の各市町村には感染対策を徹底した上での小中学校再開を要請。部活動は自粛する。

また、紀の川市立打田中学校の教員が感染したことを受けて、教職員が出勤する各校に対しては在宅勤務などを行い、できるだけ校内にいる人数を減らすように求めた。

学習については、ICTを利用した遠隔授業やプリント、テキストなどを引き続き活用し、電話でのやり取りで学校間で学習の差が出ないように措置を取るとしている。今後の対応については、毎週金曜日の午前に翌週の再開の可否を決めるという。

会見した宮﨑泉教育長は「再開する東牟婁でも同じく、3密を避けて手洗いをしっかりすることは変わらない。授業の遅れについては、先生と生徒が対面できないのは大変な状況だが、ICTなどを利用して策を講じていきたい」と話した。

会見する宮﨑教育長

会見する宮﨑教育長