和歌祭は中止 コロナ感染防止で神事のみ
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、5月17日に和歌山県和歌山市の和歌浦一帯で予定されていた紀州東照宮の例大祭「和歌祭」について、和歌祭実行委員会は一部を除いて中止することを決めた。
和歌祭は、みこしを担いで急な石段を駆け下りる「神輿(みこし)おろし」、時代衣装をまとった参加者が練り歩く渡御(とぎょ)行列が見どころで、毎年多くの見物客でにぎわう。
同実行委員会では、密集や密接が避けられないと判断。同日は感染終息を願い、一部役員のみで祈とうを実施する。
同委員会委員長の中山豊若さんは「来年には東照宮創建400年、再来年には和歌祭創始400年という記念すべき年を迎えます。関係者とワンチームとなって成功させていきたいと考えていますので県民の皆さまも一緒に盛り上げていただければ幸いです」と話している。
中山さんによると、記念年に向けて協力したいという声が多く寄せられているという。中山さんの兄がフェイスブックで毎朝投稿している和歌浦の写真と和歌祭ファンという女性から「毎年楽しみにしていた和歌祭がなくなり悲しい。自粛で旅行ができない人の願いをかなえるためにハッシュタグをつけてフェイスブックとインスタグラムを連動させたい」との連絡もあったという。
「みんなが持っている過去の和歌浦の絶景の写真や和歌祭の写真をハッシュタグをつけて投稿し、家にいながら和歌浦や和歌祭を楽しみ、400年祭まで応援していきたい」と話しているという。
ハッシュタグは「#和歌祭2020ワンチーム」「#和歌の浦絶景の宝庫2020ワンチーム」。