打田中学校の感染は7人に 新型コロナ
和歌山県は9日夜、紀の川市立打田中学校の教員4人が新たに新型コロナウイルスに感染していると分かったと発表した。同校教員の感染は計7人に達し、すでに感染が終息した湯浅町の済生会有田病院に続き、県内2例目のクラスター(感染者の集団)となった。
新たに感染が確認されたのは、海南保健所管内在住の40代男性、和歌山市在住の50代女性と20代男性の3人と、県外在住の1人。県内の3人はいずれも症状がなく、濃厚接触者としての検査で早期発見に至った。
同校の教員は、感染者を含め接触があった44人(退職者を含む)全員を検査し、7人を除く37人の陰性を確認した。感染した7人はいずれも生徒との接触はなく、感染者の家族の陰性が確認されれば、同校に関係する検査は終了することになる。
感染経路は不明で、感染防止のために避けるべきとされる密閉、密集、密接の「3密」が同校の職場で起こっていたともみられず、記者会見で仁坂吉伸知事は「こういう感染も起こりうるということ。早期発見ができたのは救いだ」と述べ、改めて県民一人ひとりに感染防止対策を呼び掛けた。