紀の川で元気に育って 稚アユ5万匹を放流
5月16日に紀の川の本流、支流でアユ漁が解禁されるのを前に、紀ノ川漁業協同組合は10日、和歌山県紀の川市の竜門橋周辺の河原で稚アユを放流した。大きさ約10㌢、約5万匹の稚アユを川に放ち成長を願った。
同日早朝には県産や愛知、山口などの養殖アユをトラックに積み込みこんで川へ。ことしは暖かいことから遡上が1週間から10日程度早く、量は昨年よりも多いという。
桜の花がまだ残る山々を望みながら、稚アユはトラックのいけすからホースをくぐって水面へ。ピチピチと元気な姿で川の流れに身を任せながら泳いでいった。夏場の本格的シーズンには約20㌢に成長する。
ゴールデンウィークまでには7カ所で約30万匹を順次放流する予定。川口恭弘組合長(67)は「アユについて興味を持ってもらっておいしく食べてもらえれば」と話している。