特急くろしお減便へ GW利用は前年の5%
JR西日本は16日から、新型コロナウイルス感染拡大による大幅な利用減少を受け、特急くろしおの運行計画を見直し、新大阪―和歌山間で一日あたり36本の運行を当面の間24本に減らす。
同社はこれまで、行楽シーズンの臨時列車の運転取りやめなどの対応をしてきたが、緊急事態宣言の全国への発令を受け、特に府県間をまたぐ移動の自粛が求められる中、著しく利用が落ち込む状態が続いている。
和歌山支社によると、ゴールデンウイーク期間(4月24日~5月6日、13日間)の特急くろしおの利用率は、和歌山―箕島間、白浜―串本間ともに前年のわずか5%だった。
16日から運休となる特急くろしおは、白浜方面行きが5・9・15・19・23・31号、白浜方面行きが8・12・14・18・28・30・34号の計12本。対象の列車の切符は、手数料なしで変更か払い戻しを受け付けている。
JR西日本全体では16日から、駅や乗務員、間接部門で勤務する社員らを対象に、一日当たり約1400人規模の一時帰休を行う。「業務量の縮減に伴い、公共交通機関としての役割を担いつつ、社員の感染防止と雇用維持を図る観点から実施する」と説明している。