ウサギたちに愛を込め Ruiさん画集出版

和歌山県和歌山市在住のイラスト作家、Ruiさんの画集『イラスト作家Ruiの画集 うさぎのりょうま君とモネ君』が夢叶舎(むくしゃ)から出版された。Ruiさんはこれまでにいじめや大切な人の死など実体験をテーマにした絵本シリーズを出版。「皆さんの応援で念願の画集を出版できたことに感謝したい」と話している。

2003年に当時飼っていたウサギの「モネ」を初めてスケッチ。いつか画集を作り、自分の絵を見てもらいたいと思いながら描きためてきた。

収録されたスケッチは19年までに描いた中から厳選した28点。絵本のイラスト調の絵とは変わって、ふわふわした毛並みや潤んだ黒目などを鉛筆や色鉛筆で写実的に表現している。

絵は小学生の頃に水彩画、中学生で日本画を習った。スケッチの技法は当時習ったことを参考に、我流で描く。毛並みを描く時には5種類以上色を塗り重ね、3日~2週間程度で仕上げる。

モデルとなったりょうま君とモネ君は、Ruiさんが飼っていたウサギたち。モネ君はロップイヤーという耳が垂れた品種で、おっとりしており、頭をなでてもらうのが好きで、りょうま君は後足を骨折し、足に障害が残っても元気に駆け回るわんぱくなウサギだったという。

Ruiさんは「りょうま君とモネ君の表情の違いや、骨格の違いに気づいてもらえたら。たくさんの色を使った毛並みや口元もポイント。愛を込めて描いたので、読んだ皆さんにほっこりした気持になっていただけたら」と話した。

画集はB5判33ページ。2000円(税抜き)。宮脇書店和歌山店、同ロイネット和歌山店、TSUTAYAWAYガーデンパーク和歌山店、㈲荒尾成文堂アラオ岩出店他、インターネットでも販売中。

 

「絵でほっこりして」とRuiさん(Ruiさん提供)