犯罪状況変化に対策 IP電話で県下署長会議
和歌山県警本部の幹部と県下14署の警察署長が課題や取り組みを話し合う県下警察署長会議が5日、電話の同時通話機能を使って行われた。
通常は和歌山西署に集まって行われるが、新型コロナウイルス感染対策のため出席人数も70人から30人に減らし、県警本部と各警察署をつなぐIP電話で実施。県警本部の公安委員会室には中野幸生公安委員長と檜垣重臣本部長が電話の前に座った。
中野委員長は「現場の執行力の強化、規律保持について指導教育を徹底してもらいたい。これから夏の繁忙期になるが、新型コロナウイルス対策を講じつつ、職員一体となって安全で安心な和歌山の実現に全力で取り組んでほしい」と訓示。
檜垣本部長は今後景気の悪化や人と金の流れが活発になることによる犯罪発生状況の変化や、定額給付金に関する特殊詐欺の発生を懸念した犯罪抑止対策、来年開催の第36回国民文化祭などに向けた大規模警衛警備体制の推進など留意事項を述べ、「健康管理と感染防止に万全を期してもらいながら、リーダーシップを発揮して職員一丸となり課題に取り組んでもらいたい」と訓示した。