県内市町トリプル入選 全国広報コンクール

都道府県や市町村が発行する広報紙などを審査する2020年「全国広報コンクール」(公益社団法人日本広報協会主催)で、和歌山県内から有田川町の広報紙、ウェブサイト、橋本市の広報写真の計3件がトリプル入選を果たした。

同コンクールは、広報紙、ウェブサイト、広報写真、映像、広報企画の5媒体、全10部門で審査を実施。県内からも毎年、各部門に代表作品を1点ずつ応募している。

今回は、有田川町の「広報ありだがわ」19年9月号が広報紙(町村部)の佳作、同町がウェブサイト(同)の入選、橋本市の「広報はしもと」19年5月号が広報写真(組み写真部)の入選1席にそれぞれ選ばれた。同町のウェブサイトは、地域のニュースや人物を積極的に取り上げ、住民の目線を生かした特に優れた作品を各部門から1点選ぶ読売新聞社賞にも輝いた。

県内からは、昨年も広報紙(町村部)で広川町の「広報ひろがわ」18年12月号が入選し、読売新聞社賞となっており、同賞の受賞は2年連続となった。

「広報はしもと」は、昨年度で143年の歴史に幕を下ろした橋本市立信太小学校の卒業式と閉校式の様子を組み写真で紹介。花道で見送られる児童、児童の旅立ちに涙する教員、昔を懐かしむ卒業生、式典での和太鼓演奏などさまざまなシチュエーションの写真が並び、審査講評では「参加した児童、保護者、卒業生、学校関係者、それぞれの想いが紙面に感光・定着されている」「『ありがとう』から『未来へ』を伝える組み写真になっている」と高く評価された。

「広報ありだがわ」は、「防災力は想像力」と題した特集を掲載。災害の種類を伝える「知識編」、非常時の持ち出し品や備蓄品を伝える「もの編」、非常時に備える行動を促す「行動編」など分かりやすい編集の工夫がなされている。持ち出し品や備蓄品のチェックリストにもなり、家族の連絡先などを記入するカードを掲載している点なども優れているとされた。

有田川町のウェブサイトは、サイト内のコンテンツを見つけやすく、シンプルで分かりやすい点の他、ツイッターや住民参加インスタグラム「#おもしゃい有田川」などSNSの利用が活発であることなどの評価が高かった。

入選した広報紙は各自治体のウェブサイトで閲覧できる。