楽しく「筋肉体操」 近大の谷本准教授が実演
和歌山放送の情報懇談会が6月29日、和歌山県和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれた。運動生理学者で近畿大学生物理工学部の谷本道哉准教授が「筋肉体操と超ラジオ体操の生理学的根拠」の演題で講演し、約40人が出席した。
谷本准教授はNHK「みんなで筋肉体操」をはじめ、さまざまなメディアで運動の効能を解説。ラジオ体操を工夫しさらに効果的に行う「超ラジオ体操」を提案し、外出自粛で運動量が減った体と背骨周りへアプローチしている。
講演では超ラジオ体操など、実践を交えて効果的な筋肉トレーニングの方法を解説。谷本准教授はスクワットで深くしゃがんだり腕立て伏せで胸が床につくまで体を下ろしたり、1回の動きを深くじっくりとすることで筋肉にかかる力が大きくなると説明した。また、トレーニングをするのが難しい人には物を下ろす動きの効果も紹介。階段を下りるときに意識したり、ベンチプレスのように持ち上げるトレーニングではゆっくり下ろすようにしたり、懸垂やスクワットも体を下ろす動作から始めてみてほしいとした。
筋トレへの取り組み方については、「体にとってきつくても、心にとってつらくない、きつくても楽しくできることが大事。筋肉は自分のしたことに反応してくれる。もし『裏切られた』と思ったら、裏切っているのは自分かもしれないということもある」と話した。
質疑では筋トレとダイエットの関わりや、鍛えながら体重を増やす方法について参加者から質問が寄せられた。