日高川の民家に土砂 県中南部で豪雨警戒続く
活発な前線の影響で6日から7日にかけて九州から東日本の広範囲で大雨が降り、和歌山県内は中南部を中心に土砂崩れや道路の通行止めなどが発生している(7日午後2時現在)。
県のまとめによると、日高川町の初湯川と原日浦で、裏山から崩れた土砂が民家に流入する被害が2件発生し、田辺市中辺路町西谷では、神社境内の斜面が崩壊し、社務所が倒壊した。
道路の被害は、田辺市、日高川町、印南町、みなべ町などの10カ所でのり面崩壊や崩土、路面陥没などのため全面通行止めとなっている。
停電も一時発生し、関西電力によると、6日夕方に紀の川市やかつらぎ町の山間部で約1110軒、7日午前から昼すぎにかけて紀美野町と有田川町で約1850軒に上った。
1時間の最大雨量は、田辺市野中で63㍉、同市兵生で55㍉など非常に激しく降り、7日午前6時半までの累積では、日高川町小川が807㍉、兵生が660㍉、野中が638㍉となった。
みなべ町の高城・清川、日高川町の美山、中津の3地区、計2278世帯5090人に避難準備・高齢者等避難開始情報が出されるなど、引き続き各地において土砂災害などに警戒が必要となっている。