大学生ら2人の陽性を確認 感染経路は不明

和歌山県は9日、和歌山市在住の和歌山信愛大学の男子大学生(10代)と岩出保健所管内在住の男性会社員(60代)が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。

県によると、大学生は3日に39度の発熱があり、4日と7日に近くの医療機関を受診。7日に検体を採取しウイルス検査を行ったところ、8日に陽性が判明した。現在は医療機関に入院中で病状は安定している。通学には原動機付き自転車を使用していたという。同居家族は4人。同大は9日から休校となっている。

男性会社員は和歌山市内で勤務。5日に38度の発熱やせき、全身の倦怠感があり、その後も37~38度の発熱が続いたため医療機関を受診し、8日に検体を採取してウイルス検査を行ったところ、9日に陽性が判明した。職場ではマスクを着用していた。同居家族は1人。現在は入院中で病状は安定している。

2人とも、感染ルートは特定できていないという。

県内で新型コロナの感染者が新たに確認されるのは6月23日以来で、感染者は累計66人となった。

9日夕方に県庁で記者会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は「発熱などがある場合は勤務などをしないようお願いしたい。発熱などが続く場合は、保健所や医療機関に相談してほしい」と改めて呼び掛けた。