大阪での飲食控えて 感染拡大で仁坂知事

和歌山県内で新型コロナウイルスの新規感染者の確認が続き、大阪府内や首都圏で会食をしていた例が多くなっている事態を受け、仁坂吉伸知事は21日の定例記者会見で、「今は大阪や首都圏に飲食をしに行くのは感染リスクが高い。しばらく控えてほしい」と県民に呼び掛けた。

東京や大阪で感染が拡大し、県内でも9日以降、新規感染者が再び増加していることから、仁坂知事は改めて注意喚起が必要と発言。発熱などの症状がある場合は通勤や通学をせず、医療機関を受診すること、事業所では従業員の検温などを行い、各業界や県のガイドラインに沿って客に対応することなどを求めた。

大阪府の対応については、濃厚接触者の検査や囲い込みを行っているとの認識を示し、県経済などへの影響も念頭に、「往来を全てやめろという必要はない」と話した。

菅義偉官房長官が19日のテレビ番組で、休業要請に伴う補償制度の導入を含め、コロナ対策の特別措置法を再改正する必要性に言及したことに対しては、事業者への救済や支援は特措法とは別に行うべきと述べた。

また、保健所が感染者や接触者に行う行動履歴の調査に対し、協力しない人がいる場合などに強制力のある対応ができることが望ましいとし、そのためには感染症法の改正が必要との認識を示した。

大阪や首都圏での会食を控えるよう呼び掛ける仁坂知事

大阪や首都圏での会食を控えるよう呼び掛ける仁坂知事