新たに4人感染 県立学校の臨時休校解除

和歌山県は20日、県内の10~80代の4人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。17日に生徒1人の感染が発表され、クラスメートや教職員ら約40人を検査していた和歌山市の県立高校については、全員の陰性が確認されたため、20日で臨時休校を終え、21日に再開することも明らかにされた。

新規感染者は、同市の80代女性、専門学校生の10代女性、無職の10代女性、湯浅保健所管内の60代男性経営者の4人。

80代女性は、すでに感染が発表されている訪問介護ヘルパーの40代女性の濃厚接触者で、14日に家事の援助を受けていた。17日から発熱があり、18日に検体を採取し、陽性が判明。15、16日に友人や介護関係者4人と会っていた。

10代女性2人は、いずれも40代女性の20代の娘の友人で、濃厚接触者。専門学校生の女性は、15日から発熱、17日には鼻水や鼻づまりの症状があり、13~15日は通学していた。無職の女性は無症状だった。

2人は12日、20代の娘を含む友人と同市内で飲食を共にしていた。同席していた他の友人は陰性が確認された。

60代男性は18日から発熱とせき、咽頭痛があり、19日に医療機関を受診し、検査で陽性となった。

13~17日に出張で東京都内と横浜市に滞在し、複数の知人と食事などをしており、18日には大阪府内と神戸市に出掛けていた。家族や会社関係者ら二十数人の検査を行う予定。

4人の病状はいずれも安定しているという。今回を含め県内の感染者は累計93人となり、17人が入院している。

20日夕方に記者会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者が複数人と飲食を共にしている例が増えていることから、同席者に体調不良があった場合にも相談するよう呼び掛けた。

4人の新規感染を発表する野㞍技監㊧

4人の新規感染を発表する野㞍技監㊧