唾液もウイルス陽性 会食事の飛沫に注意を

和歌山県は3日、海南保健所管内の未就学の男児と和歌山市の20代自営業男性の2人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。いずれも病状は安定している。県内の感染者は累計169人となり、50人が入院している。

男児は、クラスターとなった訪問介護事業所の入浴サービスを受けた利用者の同居家族。濃厚接触者として検査した7月30日の結果は陰性だったが、8月1日に発熱があり、再検査で陽性が確認された。この家族は、同居の5人全員が陽性となった。

20代男性は、7月20~27日にかけて4回、仕事の関係で大阪市に出掛け、県外の友人と飲食などもしていた。31日から発熱や頭痛などの症状が出ている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者のほとんどが唾液のPCR検査で陽性となり、唾液中にウイルスが含まれていると説明。「飲食の際、特にお酒が入ると声が大きくなり、飛沫(ひまつ)による感染の恐れが高まるので、十分注意してほしい」と県民に呼び掛けた。

また、盆の帰省シーズンを前に、体調不良や感染が疑われる人との接触があった場合には、外出せずに自宅で待機し、長くそのままにすることなく、速やかに保健所に相談するよう求めた。