和歌山―淡路道路実現を 有志が大型看板
和歌山県和歌山市と淡路島をつなぐ「和歌山―淡路連絡道路」の実現への機運を高めるため、和歌山―淡路連絡道路勉強会(会長=門博文衆院議員・国土交通大臣政務官)は22日、同市小倉に大型看板を設置した。
同連絡道路は和歌山市加太と兵庫県洲本市を結ぶ約40㌔の幹線道路。実現すれば、神戸淡路鳴門自動車道や阪神高速道路湾岸線、阪和自動車道、新名神高速道路、京奈和自動車道などとつながり、関西広域に三つの環状道路ができることになり、観光や物流などに大きなメリットが見込まれる。
同勉強会は、紀淡海峡勉強会の名称で1989年から2004年まで、有志が32回にわたる研修や見学会などを重ねた後、活動は休止状態となっていた。しかし、京奈和道や第二阪和国道の開通などの環境の変化、門議員が実現への運動推進を表明したことから、昨年8月に15年ぶりに勉強会が開かれ、再び活動に力を入れている。
大型看板の設置は今回で和歌山市内4カ所目。縦約2㍍、横約4㍍の大きさに、カラーで予想ルート図と「和歌山から淡路へと夢の大きな〝かけ橋〟を」の文字などが躍る。
除幕式には門議員や大阪府岬町の田代堯町長、県議、和歌山市議、勉強会の会員ら約20人が出席。神事を行い、看板にかけられた布を出席者で除幕した。
門議員は「実現させるには地域の声の盛り上がりが大事であり、一致団結して取り組んでいきたい」と話した。