実態踏まえ議論 県が自殺防止対策会議
和歌山県の「自殺防止対策に関する有識者会議」の第3回が24日、和歌山市小松原通の県民文化会館であり、委員らが県内の自殺の特徴や原因などについて意見を交換した。
厚生労働省の人口動態統計によると、2018年の県内の自殺者数は197人。人口10万人当たりの自殺死亡率は21・2で初めて全国最悪となった。
同会議は独立行政法人労働者健康安全機構本部産業保健ディレクターの金子善博さんが座長を務め、現状の分析や自殺率低下に向けた方策の検討を行っている。昨年10月に第1回、ことし2月に第2回が開かれた。
この日は委員4人が出席し、冒頭を除き非公開で行われた。仁坂吉伸知事はあいさつで「本当に難しい問題で、皆さんに虚心坦懐に議論していただかないと分からない。県も相談窓口を作ったり、一般的なPRをしたりしているが、抜本的な解を分かっているわけではない。ぜひ議論を深めていただきたい」と呼び掛けた。