経験を生かして 和市が就職氷河期3人採用
和歌山県和歌山市は、就職氷河期世代を対象とした職員採用試験を初めて実施し、1日に行政職事務職3人の採用発令式を市役所で行った。
雇用環境が厳しい時期に就職活動が重なり、正規雇用が困難だった世代を対象とした試験で、林眞由美さん(49)、小畑佐紀さん(44)、藤井陽香さん(41)の3人が、受験倍率26倍の難関を合格。通常の年度初めより半年前倒ししての採用となった。
3人に辞令を交付した尾花正啓市長は「皆さんのいろいろな経験、苦労をもとに、市民に寄り添って職務に頑張ってもらいたい」と激励。小畑さんが代表して「全体の奉仕者として、誠実かつ公正に職務を遂行することを固く誓います」と宣誓した。
3人は市の会計年度任用職員や公的機関での勤務を経験。林さんは「感無量です。市民のために頑張りたい」、藤井さんは「氷河期世代にチャンスを頂き、ありがたい」、小畑さんは「責任を大きく感じながら仕事に励みたい」と話していた。