黒田に新拠点、事業拡大 トランスコスモス

和歌山市でコンタクトセンター業務を手掛けているトランスコスモス㈱(本社=東京都渋谷区)が事業拡大のため市内の新拠点に移転する計画に対し、市は4日、同社を市企業立地促進奨励金の指定企業とし、指定書を交付した。

同奨励金は、企業の新規立地や事業規模拡大を支援する制度で、指定企業になると、固定資産税相当額や新規雇用者数に応じて奨励金が交付される。

同社は、毛見のわかやま館にある拠点を黒田の空きビルに移転し、来年3月上旬の操業開始を予定。新拠点では電話以外のチャットやLINE(ライン)を活用した「ノンボイス事業」を軸として業務を拡大する方針で、約2億1660万円を投資し、新規正社員70人の雇用を予定している。

指定書の交付式は市役所市長室で行われ、同社から松原健志取締役専務執行役員、永島哲也西日本本部長、神山稔樹MCMセンター和歌山センター長が出席。

松原専務に指定書を手渡した尾花正啓市長は、「時代の流れに沿った新しい事業展開をされるのは市としてもありがたい」と歓迎し、松島専務は「和歌山では全国的にも先端的なサービスを展開しており、(求人に)応募する人が増えることを期待している」と話した。

 

指定書交付式に出席した(左から)神山センター長、松原専務、尾花市長、永島本部長