和工が2位と3位 県高校生ロボット競技会
自作のロボットで操縦やプログラミング技術を競う和歌山県高校生ロボット競技会が15日、和歌山市西浜の県立和歌山工業高校であり、同校建築科課題研究CAD班が2位、同校機械工作部Bチームが3位に輝いた。
県高校教育研究会工業部会が主催し、13回目。例年は「きのくにロボットフェスティバル」の前哨戦となるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会は来年度に延期されたため、ことしは今競技会で一区切りとなる。
同校の他、紀北工業、箕島、紀央館、田辺工業の5校から12チームが出場し、トーナメント形式で実施。3分の制限時間内にロボットを使い、0・5㍍から2・5㍍まで高さの違う四つのリングにカラーボールを順にシュートする「シューティングフォー」で得点を競った。
2位に入ったのは阿波萌々華さん、大前虹歌さん、正木智也君(以上3年)、西井猛虎(たけとら)君(2年)のチーム。ロボットは、昨年の「きのくにロボットフェスティバル」で3位だった同科のロボットを受け継ぎ、一部を改良。ブルドーザーとパワーショベルの名称を組み合わせた、同科6台目の「Bullt(ブルット)6」で挑んだ。
本体は木製。車輪部分が虹色に光り、会場ではひときわ目を引いていた。今回はボールの発射口部分を改良し、ゴムベルトを採用することで回転力や勢いをアップさせた。阿波さん、大前さんが操縦者として出場。操作にはアイパッドを使い、レーザーで照準を定めて次々とボールを放った。
決勝では3本目のリングで大量得点したものの、相手チームが、より難易度の高いリングで得点したため惜しくも敗れた。阿波さんと大前さんは「今までで一番いい戦いができた。私たちには最高の結果で、大満足です」と笑顔だった。
3位に輝いた機械工作部Bチームは太田結紀君、南出魁人君、山添睦貴君(以上3年)、笠松大祐君(2年)、山田靖人君(1年)で構成。「ユミちゃんロボ」で挑んだ。
その他の結果は次の通り。
【優勝】田辺工業高校ものづくり研究部【工業部会長賞】紀北工業高校課題研究B【プレゼン賞】和歌山工業高校機械工作部Aチーム