個性光る作品並ぶ 海南市で絵画サークル樹展

絵画サークル「樹(じゅ)」の第51回作品展が23日まで、和歌山県海南市日方の海南ノビノス1階で開かれている。

半世紀以上にわたり活動を続けている同サークルは、海南高校美術部の卒業生により発足。現在8人のメンバーで構成され、今回は洋画と漆芸18点を展示している。

現メンバーはこれまで教室で習うことも画家に師事することもないといい、自由に描いた作品を年1回持ち寄り、発表している。

作品は、上から水が落ちるところを忠実にアクリル絵の具で表現した「釜中滝(有田川町金屋)」や、塗り重ねた漆に文様を彫り、窪んだ部分に色漆をはめ込む蒟醤(きんま)と呼ばれる技法を使った「あじさい」など力作ぞろい。

訪れた紀の川市の田村睦さん(44)は「写実的な絵が多く展示されていて、とても素晴らしい」と話していた。

代表の木下富平さん(70)は「個性のある作品がそろいました。見ていただき、芸術の秋を楽しんでください」と来場を呼び掛けている。

午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。問い合わせは同所(℡073・483・8739)。

 

作品に見入る来場者