10件目クラスターも コロナ県内累計395人

新型コロナウイルス感染症で、和歌山県は21~23日に計23人の感染を確認したと発表した。かつらぎ町で開かれたカラオケ大会に出演した人が相次いで感染し、県内10件目のクラスターと認定。県は基本的な感染防止対策を徹底するよう呼び掛けている。24日正午時点で発表されている県内の累計感染者数は395人で、73人が入院している。

21日に発表されたのは7人で、和歌山市の80代無職女性、30代会社員女性、20代医療従事者の男性1人と女性2人、田辺保健所管内の50代パート職員女性、80代無職男性。

22日は5人で、和歌山市の60代国家公務員男性、橋本保健所管内の70代無職女性、70代パート職員女性、30代会社員男性、田辺保健所管内の60代無職女性。 23日は11人で、和歌山市の50代無職男性、80代無職女性、岩出保健所管内の70代介護職女性、橋本保健所管内の70代無職女性2人、80代無職の男性2人と女性2人、田辺保健所管内の60代会社経営者男性、60代自営業男性。

県によると、出場者の感染が相次いで確認されたカラオケ大会は、カラオケサークルフレンド有志の会が今月15日にかつらぎ総合文化会館あじさいホール大ホールで開催。カラオケと踊りの2部門があり、約60人が出場。約100~150人が来場したという。出演者の中には21日に感染が発表された橋本保健所管内の80代無職男性の自宅で練習を行っていた人もいる。出演者の関係では23日までに8人の感染が発表されている。ステージと客席の間には間隔が空けられていたという。

23日の会見で、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「高齢者は基礎疾患をお持ちの方が多く、感染すると重症化しやすい。病床を増やす努力はしているが、紀北、紀南のいずれかで病床使用率が50%以上になると大変逼迫(ひっぱく)した状況になる。多くの人が集まる催しなどは特に高齢の方は(参加を)控えていただきたい」と呼び掛けた。

感染状況を発表する野㞍技監㊧(21日県庁で)

感染状況を発表する野㞍技監㊧(21日県庁で)