市長査定始まる コロナで厳しい予算編成

和歌山県和歌山市は28日、2021年度当初予算編成に向けて尾花正啓市長による査定を始めた。新型コロナウイルスの影響で税収の大幅減や社会保障費の増加が見込まれるなど厳しい状況であり、国の20年度第3次補正関連を含めた一体的な予算とするため、初めて12月中に前倒ししての開始となった。

市財政課によると、市長査定の対象事業は88件、予算要求額で約122億円分(25日現在)。内容は、新型コロナの感染拡大防止対策、影響を受けた市民生活や地域経済への支援、新しい生活様式に対応した行政サービスの効率化、市の第5次長期総合計画や第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略に位置付けている事業など。

28日の査定は都市建設局の事業から始まり、尾花市長は冒頭、「歳入面でかなり厳しいだろう。予算査定も厳しくなるので、時間的にも余裕をもたせ、国の3次補正にも間に合わせたいので前倒しした。スムーズな説明をお願いしたい」と職員に話した。

市長査定は今後、1月5~22日の予定で行われる。

事業予算の査定を行う尾花市長(奥左から2人目)ら

事業予算の査定を行う尾花市長(奥左から2人目)ら