3課長を初の庁内公募 和歌山市、飛び級も
和歌山県和歌山市は2021年度の定期人事異動に向け、新設予定を含む3課の課長を初めて庁内公募する。課長級の2級下位の主務班長級からの飛び級昇任も可能とし、職員のモチベーション向上と組織の活性化を図る。
募集するのは、新設予定の移住定住戦略課とデジタル推進課、既設の都市再生課の3課の課長。
移住定住戦略課は、新型コロナウイルス禍による大都市の過密からの人口分散の機運を受け、居住、就労、子育て、教育などの総合的な政策により移住・定住を推進する。
デジタル推進課は、市のデジタル戦略の推進や行政手続きのデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)による職員の働き方改革などに取り組む。
都市再生課は、これまで行ってきた市街地再開発、リノベーションまちづくりなどの効果を面的に広げるため、官民連携の強化など業務が新たな局面を迎える時期となっている。
応募の対象は課長級、副課長級、主務班長級の職員で、15日締め切り。面接と勤務評定により選考を行い、3月下旬の定期人事異動の内示で結果を発表する。適任者がない場合は通常の人事異動を行うことになる。
尾花正啓市長は「飛び級をつくり、やる気のある人を募集したい。自分の能力を発揮できる機会となるので、失敗を恐れず果敢に挑戦してもらいたい」と呼び掛けている。