過去最多の18人感染 1人死亡、クラスターも

和歌山県は6日、新たに県内で10~80代の男女18人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者数は2日連続で過去最多を更新した。県内の累計感染者は696人。8人が退院し、6日午後1時時点で92人が入院している。また、新型コロナに感染し県内に入院していた大阪府在住の60代男性が6日に亡くなったことも発表した。県内の死者は8人目となった。

県によると、亡くなった男性は基礎疾患があり、かかりつけの医療機関が県内にあったという。昨年11月15日に発熱し、18日に感染が判明し入院。肺炎像が確認され、入院後は酸素投与を受け、人工呼吸器も装着。12月18日にPCR検査で陰性となったが、1月6日に状態が悪化した。

6日の居住地別の感染者数は、和歌山市9人、岩出保健管内1人、橋本保健所管内3人、湯浅保健所管内1人、田辺保健所管内1人、御坊保健所管内1人、県外2人。県外の感染者は東京都在住で海南保健所管内に帰省した10代男子大学生、大阪府在住で和歌山市に帰省した20代男子大学生。

和歌山市の感染者は、10代男子小学生、80代無職男性、50代無職男性、80代無職男性、20代教職員男性、10代男子専門学校生、20代アルバイト男性、70代無職女性、80代無職男性。岩出保健所管内の感染者は30代会社員女性。

すでに3人の感染が発表されている和歌山市内のサービス付き高齢者住宅の関係では、新たに利用者3人、職員1人の感染が判明。感染者は計7人となり、県は県内18例目のクラスター(感染者集団)に認定した。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は同日県庁で記者会見し、最近の新規感染者の傾向について「割と若い人が多く、肺炎を併発する例は少ない」と説明。「医療機関もスタッフの数が限られており、負担が非常に増している。さらなる感染の拡大を懸念しており、大変危機感を持っている」と述べた。

 

「さらなる感染拡大が懸念される」と野㞍技監