年末年始の宿泊者半減 県内主要観光地で

新型コロナウイルスの感染拡大により、和歌山県内でも観光業界や宿泊施設が打撃を受けている。県は6日、年末年始(12月28日~1月3日)の県内主要宿泊施設の状況に関する調査結果を発表した。客室稼働率は約50%と低迷し、宿泊者数は前年に比べ約55%にとどまった。

調査対象となった県内の主要観光地は和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同市本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7地域13施設。客室稼働率は和歌山市が約65%、高野町が約30%、田辺市龍神村が約35%、同市本宮町が約20%、白浜町が約70%、那智勝浦町が約35%、串本町が約40%。宿泊者数の対前年比は和歌山市が約60%、高野町が約25%、田辺市龍神村が約45%、同市本宮町が約30%、白浜町が約70%、那智勝浦町が約40%、串本町が約50%。客室稼働率、宿泊者数の対前年比ともに高野町、田辺市本宮町などの落ち込みが目立った。

県は、政府の観光需要喚起策「GoToトラベル」が12月28日~1月11日に全国一斉停止となったことを受け、同期間の客室稼働率、一時停止の発表前(12月14日)との比較も発表。7地域平均で客室稼働率は約35%、一時停止発表前との比較では約50%減と大きく落ち込んだ。

主要観光地別の客室稼働率は、和歌山市が約35%、高野町が約30%、田辺市龍神村が約20%、同市本宮町が約10%、白浜町が約50%、那智勝浦町が約30%、串本町が約30%。発表前との比較は、和歌山市が約45%減、高野町が約30%減、田辺市龍神村が約45%減、同市本宮町が約80%減、白浜町が約35%減、那智勝浦町が約70%減、串本町が約45%減となった。

仁坂吉伸知事は同日開いた記者会見で、「正月三が日が過ぎてからパタッと客が減りましたというところが多い。新型コロナの感染が収まっていけば良いがなかなか難しい。12日以降どうなるか心配だ」と述べた。