信念持ち明るい未来へ 県内各地で成人式
和歌山県内各地で10、11の両日、新成人の門出を祝う成人式が行われた。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、密集を避けるため2部制にしたり、規模を縮小したりするなど、感染防止策を講じて実施。鮮やかな振り袖やスーツ姿の新成人はマスクを着けて式典に臨み、大人としての一歩を踏み出した。
和歌山市
新成人は3477人(男1784人、女1693人)。10日に県民文化会館で2部制で行われ、尾花正啓市長は「これからの社会は誰も歩んだことのない未知の時代。経験が通じない社会だからこそ、自由度が高く若い皆さんの可能性は無限大。自分を信じ、自分らしい未来を自らの手でつかみ取ってください」と激励。新成人を代表し、岩橋直己さんと正木春香さんが「この素晴らしい和歌山で学び培った力を社会に発揮し明るい未来に躍進することを誓います」と決意。オンライン授業のため、この1年間はほとんど和歌山にいたという早稲田大学文学部の松本梓紗さんは「出版や映像などに興味があります。将来は少しでも地元に貢献できるよう、新しいものを生み出せる大人になりたい」と笑顔だった。
紀の川市
10日、花野の市民体育館で行われ、618人(男323人、女295人)が門出。中村愼司市長は「周りに流されることなく確固たる自分の考えを持つことが大切。将来を見据え責任ある自由を基に行動することで皆さんには、より良い日本社会を積み上げてもらえると期待しています。おめでとう」と式辞。新成人を代表して福本達也さんが「自立した大人として認められるよう、常識や誠実さを大切にして日々精進していきたいと思います」と誓いを述べた。
岩出市
11日、荊本の市民総合体育館で行われ、722人(男383人、女339人)の新たな門出を祝った。
式典では国歌を歌わず清聴。中芝正幸市長は「皆さんにはこれからの岩出市とわが国を支えていく力に成長していただきたいと思います」と式辞。新成人を代表して、プロ野球広島東洋カープの林晃汰さんが「感謝の気持ちとふるさとへの思いを忘れずにこれからも力強く歩んでまいります」と感謝の言葉を述べた。
海南市
10日に下津町の市民交流センターで2部制で行われ、新成人461人(男242、女219)のうち359人が出席。
神出政巳市長は、「身の周りの人々に思いやりの気持ちを忘れず、若さあふれる行動力を持って力強い未来を切り開いてもらいたい」と式辞。
第1部の新成人を代表して戸髙銀士さんが「成人式を迎えられるのは見守り支えてくれた周りの皆さんのおかげです。感謝の気持ちをもち、諦めない強い心で夢や目標に向かっていくことを誓います」と決意を述べた。
紀美野町
10日に町文化センターであり、新成人77人(男37人、女40人)のうち60人が出席した。
寺本光嘉町長は、「皆さんには義務と責任ある行動が求められます。紀美野町で生まれ育ったことを誇りに、国際化の中で日本を創造する大人として社会の期待に応えてくれるよう願います」と式辞。
新成人代表の森下真悠子さんが「先の見えない状況でも自分の思いを貫き、実現のために行動する強い信念をもち、知恵を絞り工夫を凝らして社会に貢献したいと思います」と決意を語った。