本の世界で県内旅を ほうぼわかやま発行

印刷会社の㈱ウイング(和歌山県和歌山市梶取、松下忠代表取締役)は、県の歴史や文化を伝える情報誌『ほうぼわかやま』の25号を発行した。

巻頭特集は「和歌山の本を読もう」。有吉佐和子の『紀ノ川』、夏目漱石の『行人(こうじん)』、津本陽の『深重の海』など、県内各地を舞台にした文学作品16点を厳選し、作品の一部を抜粋して紹介している。

同誌は「ふるさと再発見」を合言葉に、2008年から同社が自費で発行を重ねるフリーペーパー。年に2回発行しているが、新型コロナの影響で夏号は休刊した。レジャーや観光がままならない日々が続く中、編集長の宇治田健志さん(36)は「例えば近代以降の小説では、私たちになじみのある地名も多く登場する。今だからこそ、本の世界で県内を旅してもらいたい」とPRする。

その他、地域の魅力を発信する人を取り上げるページでは、総本家駿河屋の代表取締役、岡本良太さんの思いを伝えている。

A4判12㌻、全面カラー。市内の郵便局やコミュニティセンターなどに設置。TSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山店では特設コーナーが設けられている。同社ホームページでもバックナンバーも含め電子版を読むことができる。

問い合わせは同社(℡073・453・5700)。

『ほうぼわかやま』25号を手に宇治田編集長㊧

『ほうぼわかやま』25号を手に宇治田編集長㊧