まちの防災力強化を 和歌山市消防出初め式
和歌山市消防局の出初め式が10日、和歌山城砂の丸広場であり、消防職員や団員たちが防火防災へ士気を高めた。
式典には同市消防局、消防団、婦人防火クラブの1035人が参加。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年の放水演技や救助訓練などを中止し、無観客とした。
尾花正啓市長はあいさつで、過去5年間の平均火災件数は93件と、100件を下回る低い水準を保っていることにふれ「コロナ禍においても、使命感を持って火災予防活動に昼夜を分かたず精励されたたまもの。今後も大規模災害に備え、さらなる防災力の強化を図り、安全、安心なまちづくりに努めてまいります」と式辞。消防局や消防団、婦人防火クラブの各部隊を観閲した。
続く分列行進では、紀州徳川家の歴史書『南紀徳川史』に基づき、江戸時代の火消行列を再現した時代衣装の一行を先頭に、消防ポンプ自動車や津波・大規模風水害対策車両など10台の車両部隊と、式典参加者らの徒歩部隊が勇ましく行進し、決意を新たにした。