80代男性死亡17人感染 高齢者への拡大懸念

和歌山県は15日、県内で新たに小学生から80代までの男女17人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の累計感染者は836人となった。23人が退院し、15日午後1時時点で114人が入院している。また、新型コロナに感染し入院していた和歌山市の80代無職男性が15日亡くなったことも発表した。県内の死者数は10人になった。

亡くなった男性は職員や利用者が感染しクラスター(感染者集団)に認定されたサービス付き高齢者住宅の入所者。入浴介助を行っていた職員の感染判明を受け接触者として検体を採取したところ、今月5日に陽性が判明した。11日に病状が悪化し、15日午後、新型コロナウイルス感染症による死亡が確認された。基礎疾患があったという。

15日の新規感染者17人の保健所管内別の内訳は和歌山市14人、田辺3人。

和歌山市の感染者は、40代無職女性、10代男子学生、10歳未満の男子小学生、50代自営業男性、40代医療従事者女性、20代医療従事者女性、20代国家公務員男性、20代女子学生、50代無職男性、80代無職女性、60代アルバイト男性、60代無職女性、40代会社員男性、40代地方公務員男性。20代国家公務員男性は、すでに感染が発表されている同僚らと市内で飲食やカラオケをしていた。40代地方公務員男性は和歌山市総務局企画部交通政策課の職員。同課の関係では、市内の会社員で同課に出向している40代男性の感染も確認されている。

和歌山市内の1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は21・1人と過去最多になった。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は15日県庁で記者会見し、「若い人から高齢の人に(感染が)いっている。今が非常に大事な時。感染予防対策の徹底をお願いしたい」と呼び掛けた。

感染予防対策の徹底を呼び掛ける野㞍技監

感染予防対策の徹底を呼び掛ける野㞍技監