過去最多24人が感染 海南市でクラスター

和歌山県は20日、県内で新たに幼児から90代の男女24人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。一日当たりの感染者数としては過去最多。県内の累計感染者は928人となった。14人が退院し、同日午後1時時点で135人が入院している。

保健所管内別の感染者数は和歌山市が14人、湯浅が4人、岩出が3人、海南が1人、橋本が1人、大阪府在住が1人。

年代別では20代が5人、30代、40代、60代が各4人、50代と80代、90代、幼児が各1人、70代が3人。

24人のうち、4人は海南市の日用雑貨などを製造販売する㈱山田利従業員。すでに感染が確認されている経営者の60代男性を含め6人となり、県は県内20例目のクラスター(感染者集団)に認定した。従業員約40人の検査を進める。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は記者会見で「マスクの着用とともに手洗い、手指消毒も徹底してほしい」と話している。

また第3波における新規感染者の年代別週次推移が発表され、年末年始にかけて若者を中心に感染者が増加したが11日から17日までの新規感染者の年代別では、29歳以下の若者層の割合が低下し中高年層に感染が及んでいるとしている。家族内感染や職場、施設内感染に広がっていることが要因として考えられるという。

会見する野㞍技監

会見する野㞍技監