医療従事者に 塚本さん和市へ3億円寄付

新型コロナウイルスの対応にあたる医療従事者の支援に役立ててもらおうと、㈱賃貸住宅センター(和歌山県和歌山市美園町)の塚本治雄代表取締役は27日、3億円を市に寄付した。同市によると、個人の寄付としては最高額という。

塚本代表は昨年5月には新型コロナ対策として、同市に5000万円を寄付し、高規格救急車2台、オゾンガス式除染装置と救命処置資機材各一式、VR防災体験車を寄贈している。

この日、市役所で行われた受け渡し式には尾花正啓市長と塚本代表、永井光代副社長が出席。塚本代表は「新型コロナの対策に携わる医療従事者に、国や県から支援が行き届いていない人に支援をしたいと思った。労をねぎらいたい」と話し、尾花市長は「高額なご寄付を頂き大変ありがたい。長きにわたって活用したい。コロナ対策や文化芸術面にも充てていきたい」と感謝した。

市は来月開催の市議会に基金の条例案を提出し、一部を来年度の当初予算案として医療従事者への慰労金に充てる予定。

 

寄付をした塚本さん㊧と尾花市長