県北部で地震相次ぐ 市議会では照明飾り落下
15日午後1時28分ごろ、和歌山県北部を震源とする最大震度4の地震が発生し、その後、3時までに、同じく県北部が震源の震度1以上の地震が6回相次いだ。
気象庁によると、震度4の地震の震源の深さは約10㌔、地震の規模はマグニチュード(M)4・1と推定されている。県内は和歌山市で震度4、海南市や紀の川市、岩出市、紀美野町などで震度2。大阪府岬町で震度3だった。
この地震により、和歌山市議会では議場中央の天井から金属製の照明の飾りが落下。当時、市議と尾花正啓市長らが出席し、2021年度予算案について説明する全員協議会が行われており、飾りは登壇中の尾花市長の近くに落ちた。
また、和歌山電鐵貴志川線では車両などの安全確認を行ったため、3時半現在で全列車に数分の遅れが出ている。
その後、3時までに発生した6回の地震はM1・8~2・9で、うち3回は和歌山市内で最大震度2、残る3回は震度1を観測した。
和歌山地方気象台によると、M4程度の地震が起こった後、規模の小さい地震が相次ぐことは珍しくなく、今回は陸の浅い箇所を震源とする地震のため、体に感じる揺れが多くなっている。