駅の看板なども 南海がネットオークション
南海電鉄㈱は、過去に同社の駅や列車に使われていた鉄道用品を購入できるインターネットオークションを22日、開始した。ヘッドマークや駅名看板、方向幕など普段なかなか手に入らない鉄道用品が出品されている。3月3日まで開かれる。
同社は、毎年秋に河内長野市の千代田工場で「南海電車まつり」を開き、会場内で使用済みの鉄道用品を販売する即売会を開催。2018年には座席のロングシートやヘッドマークを出品するオークションも開いた。即売会は毎年大勢の人でにぎわう人気のイベントだが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、南海電車まつりが中止に。同社は、残念な思いをしている人に少しでも喜んでもらおうと、ネットオークションを企画した。
出品する鉄道用品は計100点。目玉は同社高野線の橋本駅―極楽橋駅間を走行する観光列車「天空」のヘッドマーク。天空は、沿線に広がる森林をイメージした深いグリーンと高野山の根本大塔をイメージした朱色を車体カラーに採用しており、大きな窓や展望デッキからの眺め、車内でのグッズ販売などが人気の列車だ。
同社広報部によると、出品するヘッドマークは2009年の運転開始時から昨年まで車両に付けられていたという。他には駅名の看板、列車の種類や行き先を示す方向幕、列車の番号が入った銘板などを出品する。
同社ホームページ内特設サイトから入札する。1人3点まで。同価格での落札希望者が複数いる場合は先着順となる。
問い合わせは南海テレホンセンター(℡06・6643・1005)。